子供が喜ぶ春菊

朝6時。気温2度。晴れ。最高気温10度。寝不足と二日酔いで少々辛いFさんとの二人仕事の日曜日。

昨夜、農園泊まりだったので、万倉で農業を営む「栽培屋さと」の佐藤さんと「豚しゃぶ」をした。

19時。吉部でしか買えない重岡さんの手作り豆腐を昆布と一緒に鍋にかけ、二人で川沿いを犬の散歩。

部屋にもどるとアツアツの湯豆腐ができあがっていて、二人でフゥフゥ言いながら丁寧に手作りされた豆腐に舌鼓をうつ。

次に、私が行き着けの新天町レッドキャベツで買った鹿児島産豚ロースをシャブシャブハして小腹を落ち着かせて

佐藤さん自慢の「子供が喜ぶ春菊」を思う存分、喜びと共に胃袋にどんどん入れる。

何か特別な栽培方法があるかは分からないが、アクがなく爽やかな風味の春菊は後を引く。おまけに茎まで美味しい。

農園の鶏糞堆肥を使って土壌を作り、日々、作物と向き合っている彼の自慢話を聞きながら食べるので、直のこと美味しいのである。

豚バラは、彼が作った水菜とともにシャキシャキ感覚を楽しみながら。

豚と野菜の美味しさが詰まったスープに冷たいご飯を入れ、10日ほど前から産卵をはじめた「初うみたまご」を二つ溶き加え雑炊を二人すすった。

大声をあげて笑ったり、深くため息をつきながら愚痴をこぼしたりする関係ではなく、いつもどおり等身大で日々の日常を楽しく交換した。

20年ほど前、宮崎県小林市で豚糞堆肥を使って有機栽培無農薬で野菜を生産されている馬場さんに大変お世話になった。

何度も、ご自宅で自慢の野菜を鍋でご馳走になった。やさしく、甘い野菜は鍋の中で溶けてしまうので、いつも急かされながら感動とともに口に運んだ記憶が懐かしい。

嬉しい時、悲しい時に酒に酔って電話を下さることが多かったが、今の自分と同じくらいの歳で他界された。

馬場さんは、私たちが鶏を飼い始めた時、鶏糞の発酵作業について色々とアドバイスして下った。

鶏糞堆肥を使って下さる農家さんが作った自慢の野菜で鍋を囲む姿を馬場さんに見せてあげたかった。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし。