朝6時。気温12度。くもり。最高気温20度。上着のチョイスが難しい蒸し暑さを感じた一日。
鶏の絶好調具合が上がってきた。真夏に心配した減産を一気に取り戻している。予想していたより一週間ほど早く慌てて諸所の段取りを考える。
嬉しい悲鳴なのだが、作業しながら「ため息」をつくと一気に心が折れるIさんが出勤するまでのひとり作業。
鶏舎の中では鶏が尻を振りながら愛嬌を見せるが、軽めの挨拶をして仕事を進める。
ひと段落する前、鶏舎の中で豊北町と、あすとぴあのパン屋さん2軒から着信。少々騒がしい中、今週の受注をありがたく。
ひと段落手前で、育雛場の専務から納品日4日延期のお断り。県内の育雛場だが取引は主に南九州。年々、大規模化する養鶏業界の中、県内で稀有な平飼い飼育をする私たちは最もロットの少ない顧客になったようで、月末出荷の配車を全て済ませてからの段取りになると思う。ご事情は分かるので、入荷に関しては辛抱する。
その後、昨日打ち合わせをしていた食肉業者から電話。出荷の日時を決め電話を切る。何十万と飼育されている養鶏場では、一度の処理端数も万単位。採卵用鶏(レイヤー)の加工場は処理場さんは食肉の動向より、タマゴの動向に左右され、年中、多忙と閑散を繰り返す。今は、その超多忙時期だと言う。現場を下関で見ていたので事情理解でき、これも少し辛抱。
私も農園が本格的に始動する前に20日間ほど、下関にある食鳥処理場で現場実習させていtだいた。
命を、食物に加工していく商売。
本来なら養鶏業(採卵業者)には必要ない仕事だが、現場で一緒に作業させてもらい鶏と共に生活していく覚悟を肝に植えつけてもらったと。
・・・今になって感じる。
農園の仕事を配達へ出ると、飼料運送業者から「今後10日先の予定を確認したい」と事務的な定期連絡。
入荷、出荷の日程が決まったので、割とスムーズに頭が回転した。ただ、いつもながら、この事務的な電話にかなりストレスを感じる。
薄利多売の大規模化が進む中、かなりジレンマはある。
ただ「鶏の更新」は、私たちにとっては切っても切れない関係。
市内の配達に出掛ける前、栽培屋「さとぅ」さんの作業場で打ち合わせを兼ね、少し濃い目のコーヒーを飲みながら30分ほど息抜きした。
自家用の里芋をお裾分けいただき、今夜の夕食になる。
ありがとうございました。
あだちまさし。