お通夜


6時から吉部八幡宮で西河正夫君(47歳)のお通夜がいとなまれた。祭壇に満面の笑みが掲げられ、彼の人柄がしのばれ涙がこぼれた。
要領よく仕事をすませようとか、嘘を言うとかまったくない。これほど正直な人はわたしは知らない。本気で仕事に取り組む姿勢は、前のめりで歩く。
中学をでて25年きたえてもらった左官の師匠もこられた。在日韓国人と聞いていたが、空き缶やペットボトルなど農園で捨てないで持ち帰ったり、大きな声で挨拶できたのは師匠の厳しい育て上げ。ご高齢でも凛とした存在感だった。西君!日ごろよいところに気が付かない私だった。
正月にはお宮に集まる子供にお年玉を包むのが嬉しい。日ごろはお金を使うところはないから。優しい人だった。
いまでも「おはようごさいます!」とキーホルダーをたくさんつけたザックを背負って自転車でくるような気がしてならない。毎朝、犬にも挨拶していた。
西君は神様のようだったね。