地域に喜ばれる鶏糞肥料


鶏の年齢は「日齢(にちれい)」で数える。生後400日をすぎる頃からタマゴの品質や産卵率が悪くなるので、毎月ひと群れ350羽を処理に出し肉にする。その後、空いた鶏舎に大量の水を入れて糞や羽などをかきまわすと、床の温度が毎日あがり夏場でも湯気がモウモウと出る。長靴の裏から熱気が伝わることと悪臭で苦労する。この臭いでご飯がおいしくないので、最近は朝食を済ませたあとにやる作業にしている。
餌箱や水まわりの補修などをしてから、この床の土を近隣の農家に無料で引き取ってもらっている。畑にはよい肥料になるそうで軽四トラックで3台ぶんぐらいとる。そして100日前後の若鶏(国産・ゴトウという鶏種)を受け入れる。
今朝も2台の軽四トラックが堆肥をとりに来てくれ「新米じゃから食べてくれ」と無造作に30キロの袋をふたつお礼にくださった。もうかなりの量の鶏糞が地域の畑で活躍している。おかげで農園の営みが完結する。