痴漢には2種類あり


国会で競争入札と随意契約について議員が論議している。会議録調整と20年かかわって痛感したことは発注者側(役人)に委託をする判断基準が無いことだった。例えば3月まで税務課にいた人が議会事務局に異動になり会議録委託業者を決める立場になる。会議で「きょう」と発言があった場合の表記は「きょう」で、「こんにち」と発言があれば「今日」が正しい。段落から句読点まで業者は懸命に作成する。それができる業者とできない業者を集めて、安い業者に落札します。というのが担当者が予算を削減したという実績で評価される。
山口県内ある市で、わたしは地元印刷業者に単価で負けた。その落札した業者が「うちではできないから請け合ってくれないか」とお願いに来たことがある。勿論お断りした。安くてよい製品をつくれという価値がわからない矛盾の発注姿勢はいまでも変わらないのか。地元企業育成という看板は聞こえはよいけれど、その看板に甘える業者や「天の声」という議員に都合のよい業者に予算を出す体質はいまでもあるのだろうか。徳山のマツノ書店が55回菊池寛賞を受賞された。代表者は松村久さんと知った。痴漢には「見る痴漢」と「聞く痴漢」があると中学時代の国語の先生が笑わせたことも思い出した。