日別アーカイブ: 2014年9月15日

死んだら心はどうなるのか

昨夜のNHKスペシャルで「臨死体験 死ぬとき心はどうなるのか」立花隆。
立花隆さんは、学生時代に三隅町の香月泰男画伯の家に長く逗留し、香月さんのシベリア抑留体験をつぶさに聴いた。学園紛争が激しく大学が機能しなかった理由もあるらしい。
香月のシベリア抑留体験を立花さんが追体験する番組があり、立花さんは極寒のシベリア鉄道で旧満州からシベリア奥地へ暖房のない貨物列車で、トラックの荷台で旅をした。
たしかサーヤという収容所跡にたどり着き、凍土に無数の墓碑をみつけて泣き崩れる場面があった。
作家でありながら独自の視点で現在を読み解く立花さんファンのわたしである。

立花さん。74歳をむかえ術後のがんが再発されていた。そのなかで「死ぬとき心はどうなるのか」をテーマに世界を取材されたから、なお説得力がある内容だった。
具体的に少し理解できたところは「心(意識)」は、感覚・感情・行動や記録と個人の体験を記憶している脳を、クモの巣のように張り巡らしている(数学的には表現できる)ものが「心(意識)」をつかさどっている。だから睡眠中は無意識となる。
このクモの巣をマシンにつくれば、心を持ったマシンが動きはじめる。
壮大な理論で、わたしにはうまく番組を解説できないが臨死体験は、ある意味錯覚であり、心臓がとまれば心もなくなる。
けれども、臨死体験も死後の世界もきっぱり否定はできない。そんな終わり方だったと思った。
立花隆さんの現場に身をおいて考える生き方に憧れる。長生きされるよう祈った。

連休の最終日の月曜日。岡本拓也さんの母上が、今年も味噌を仕込んでおられた。朝の3時半から「やっているのよ」と顔は生き生きとされている。今年も600キログラム以上の味噌をつくり、ほぼ全部を身近な人に差し上げて終わる。その見返りは求めない。
笑顔で働く1枚を携帯カメラでうつした。来月の農園日記にご登場!