日別アーカイブ: 2014年9月20日

昼寝は2時間

昨夜のドキュメント72時間は、千葉県鴨川「亀田総合病院」3000人の職員が働くマンモス病院。その片隅のコンビニエンスに72時間カメラを据えて、昼夜訪れる患者や職員をとおしてわたしの知らない世界を番組はおしえてくれる。
30歳の独身女医さんが徹夜の勤務を終えて栄養ドリンクを2本飲んでいた。このあとも勤務は続く。結婚を考える時間も気持ちも余裕はない。彼女の支えは「おめでとう、と言える科ですから」かもわからないと思った。
退院する高齢の男性が買い物に立ち寄られた「退院おめでとうございます」とカメラが声をかけたら「いや、がんが転移して手術が無理なんです」と。
大病院の内側が少し理解できてよい番組だった。

今朝も7時すぎから歩きはじめた。山口市内の大型商業施設。8時から荷受けが始まるまで駐車場を歩く。きのうも同じ時間に見た人たちが今朝も同じ場所で同じことをしている。自動販売機のそばのベンチでくわえタバコでスマホの女性。ちがうベンチで朝刊を読む軽トラックの男性。制服姿で清掃業務の4名。
きのうと違う風景は、10時開店から販売の限定品らしい「妖怪時計」を待つ座り込んだ列。先頭は白髪の男性。自分で使うのか、プレゼントか転売かと空想しながら側を歩いた。わたしの定点観測。

8時に納品をすませて萩市の旅館まで約1時間。中国山脈越えの道。ラジオ文芸館は鮮明に受信できるネットラジオ。きょうの45分朗読を楽しみにしていた。
作家の角田光代さんは、作品を読んだことはないが新聞や雑誌のコラムは読んでいた。たしかボスニアだったと記憶しているが、市街戦後を訪れ市民にインタビューをされたテレビ番組があった。
とてもリアルな心が揺さぶられる証言があった。わたしは、それは聴き手の視点が正確だからできた取材だと感じて角田光代さんを気にしていた。
彼女の短編小説「誕生日の休暇」が女性アナウンサーにより朗読された。
予想したとうり、心の描写が繊細でよい作品だった。
これから角田光代作品を読んでみたいと思った。
土曜日の昼寝は2時間熟睡。