日別アーカイブ: 2013年8月3日

被災地訪問

合併まえ「むつみ村」現在は萩市にお住まいでお掃除仲間の佐々木仁資(じんすけ)さんを訪ねた。
豪雨の夕方彼と電話がつながった。いつもなら折り返し着信が早いのに半日も経過していたから心配していた。鉄砲水で大正時代から営む酒店に被害があった「食べるもの、水はあるか」と聞いたら「ある。我が家が近所の援助ができている」
彼の住まいを訪ねるのははじめて、そのうえたどり着く道路は被災して一本しかない。先日お掃除代表で松原さんを乗せて往復された岡本拓也さんにその道を教えていただいた。
萩市からかなり走ったところでトラックに野菜を積む人がいたから道を尋ねた。なんと山口市内で「野菜工房」を営む新田さんだった。農園タマゴも毎週大量にお買い上げいただくお客さま。この地域のよい野菜を仕入れるため通っておられる。詳しく案内いただき到着した。長男と奥さまが片付け、仁資さんは酒の配達からすぐに戻られた。
家屋が流れるような被害ではないが、わたしが深刻に感じたのは、行政は見た目の被災地から優先的な復旧対称になる。しかし家々の床には泥があがっている。くわえて高齢者。独居のかたも多いらしい。そこが深刻。
佐々木さんの奥さまは民生委員。豪雨の日、冷蔵庫が道路を流れるようなとき、自宅や店のことより地域のみなさんの世話で1日奔走された。持参したタマゴは奥さまが配ってくださるだろう「また呑もう!」と手を握ってわかれた。
行ってみてわかった。あの交通事情の悪い田舎から萩市の掃除の会をはじめ、各地の掃除に彼は参加されていた。参加するには1日がかりになる。あるいは泊まりになる。仁さんの志のおおきさがわかった訪問になった。
アウシュビッツ収容所を訪れた彼の感想を聞く予定の酒盛りが、いつも下ネタ談義で終わり、いまだに感想を聞いていない。