日別アーカイブ: 2013年8月1日

集団的自衛権

「ひこばえ」という小学生から高校生までの読者投稿欄が産経新聞紙上で週に一回ある。憲法改正賛成論や靖国神社など、総理が掲げる「日本をとりもどす」を後押しする若い世代が意見を述べ、読むのを楽しみにしている。最近、集団的自衛権についてかなり強い賛成意見があった。友人と歩いていたところ、友人が暴漢に襲われたとき、見捨てて逃げるか共に闘うか。
わたしなりに、ずっと考え続けてきた。海上を同盟国アメリカ艦艇に同行していた日本艦艇が、攻撃してくる敵に反撃するのか。
このストーリーは現実的にないと思う。軍事大国アメリカを攻撃できる国はない。あの軍備でとことん反撃されたら国は消滅する。仮に日本艦艇が集団的自衛権を行使して戦闘に加わるとすれば、かえってアメリカ作戦を混乱させるだけではないかと思う。
日野原重明先生(102歳)が、石橋湛山「小国主義」(湛山は大東亜戦争の引き金になった。満州や朝鮮から撤兵せよと迫ったハルノートを受けて戦争回避するべきだと毎日新聞で論じんをはった)を引用され、すべての武器を放棄すれば、軍事的に日本を征服にくる国はない。それを国際世論も許さない。日本は教育に力をそそぎ、人材を世界に輸出するような国を目指すべきだと。
一部野党が現政権を、徴兵制がはじまる。他国を再び侵略する日本になる。と妄想を言う。そんな妄想平和主義ではなく、日野原先生が唱える、今こそ「小日本主義」を。大切な示唆だと思う。
うだるような暑さの木曜日。250キロ走りおえた。