日別アーカイブ: 2014年2月14日

過程相

テレビ番組で「旅の力」があり、北極圏に生きる人の暮らしや、モンゴル遊牧民の生活に密着取材があり、アザラシを撃ちその場でナイフで生肉を食べる場面。モンゴル草原を馬で駈ける男の子のナーダム祭など知らない文化が紹介され面白い。
再生して観たらディスクから削除するけれど、削除しないで繰り返し観ているふたつの番組がある。
ひとつは、作家(競馬予想屋)高橋源一郎がイギリスの小児ホスピスを訪ねた「死が与えてくれる力を探して」
死をむかえる子供が親に「ボクは死ぬの」と問いかけ「人は、誰もが死ぬんだよ」と。「死んだらどこに行くの」と問われて「お父さんは死んだことがないからわからない」そんなやり取りがある。つまり子供に嘘はつかない親に、子供は自分の立場の理解が早い。
末期の子供が。両親があかるいから私もあかるく毎日が過ごせる。とも笑顔で語る。

「街は毎日が銃撃戦」のボスニアは作家の角田光代。
スナイパー通りとまで呼ばれた、市民生活の道路は、ビルから多くの狙撃兵が市民に照準を合わす。
その過酷な状況でも、街から逃げないで生活を営む人々の姿。

学ぶべきたくさんの栄養があり繰り返し観ている。

金曜日を走り終え晩酌のとき藤野先生が来られた。目的はまたの機会にして、やはり藤野先生の眼力は確かだと思った。
この理由も長くなるから今後に譲るが。
農園をはじめて藤野先生とご縁ができたころのわたしは、自虐的な歴史認識だった。それを指摘された。
誰からコントロールされるでもなく最近は180度歴史認識が変化した。たくさん本を読み、多彩な人と意見を交わした結果である。
鍵山先生が「過程相」と表現された。その人の「今」をみて人物を決めてはならない。その言葉を思いだした。