日別アーカイブ: 2014年2月2日

世代交代スタート

農園をはじめて一年後、正志家族が長崎県島原市から戻った。無認可福祉作業所の職員として働いていた(年収120万円)が、仕事としていたアイロンプレスの注文が途絶え職場は閉鎖になった。
いわばズルズルと農園で働きはじめた。正志を経営者に有限会社とした。正志の出資金300万円はわたしが出した。
それから10数年。正志は経営者としての成長はみられない。わたし夫婦はボツボツ辞めたほうが自立を促すと思い、辞める期限を示し、一昨年に夫婦で月額7万円を減額し、家内の車を農園に提供して農園経営の力にした。しかし正志は新しい人を雇用するでもなく、配達コースを覚えることもなく、毎日同じことを繰り返した。
能力のない者に経営者としての力量を期待すれば、本人も家族も農園も立ち行かないと感じて言った。
農園経営権を買う人がおれば譲り、そのお金でおまえのこれから将来を築いていくかと。

明日、正志が雇用を決めた青年が初出勤する。わたしは、農園が立ち行くよう責任を持つ。あと数年、仕上げの時期になる。

今朝の母は押し車で歩いて食堂を往復した。今月は95歳の誕生日がある。食べたいリクエストを尋ねたら「赤飯と奈良漬け」奈良漬けは好きだった酒を思い出すのかもわからない。とにかくご馳走を用意したい。