日別アーカイブ: 2024年6月27日

共生と調和

ラーメンが千円の壁を越える。こんなニュースが目にとまりました。相次ぐ原料価格の高騰に加えて、最近、豚肉の価格が急騰しているため、更なる値上げで、ラーメン業界では限界とされてきた一杯、「千円の壁」を越えざるを得なくなったとのこと。豚肉の価格高騰の背景には複合的な要因もあるでしょうが、飼料価格の高止まりが一番の要因だと感じます。

スーパーなど小売店に並ぶ生鮮食品は、なるべく消費者が求めやすい値段に設定されています。「生鮮」と言われるだけに、傷みの早い商品ばかりです。売れ残ればロスにつながるので価格を安定させるため輸入商品も多く仕入れられてきましたが、これほど円安が進むと国内産の需要が急騰して、生産が追い付かなくなったのも要因かもしれません。

そもそも「食料自給率」を日本全体で見た時に、37%(カロリーベース)まで落ち込んできています。食卓に並ぶ食品の六割くらいは海外からの輸入に依存していますので、国内産の食材を安定的に生産、供給していくには難しい問題がさまざまあります。気候の変動など、これまでもの「ゆがみ」が次第に大きくなるなか、お金を出せば何でも手に入るというわけにはいかなくなってくるでしょう。

生産基盤である農地の荒廃や、担い手不足は肌で感じます。近隣の農家さんも高齢化するなか、今まで培ってこられた知識や経験を吸収する機会も年々少なくなってくる不安や淋しさもありますが、地道な活動を続けておられる地元の方との繋がりなかに、明るさを感じることも少なくありません。

今月初旬、農園周辺の初夏の風物詩「ホタル」が今年も舞いました。旧吉部小学校で開かれた「ほたるまつり」には近隣が多くの方が来場され盛り上がった様子が地元の新聞に大きく掲載されました。恒例になったホタル籠作り。今年も、麦の栽培からしっかり手をかけて準備される様子を親しいお客さまを通じてお聞きしていましたので嬉しく拝見しました。なかでも、実行委員長、吉部八幡宮の野村先生の「自然との共生と調和をメインテーマにした」とのコメントには深い印象を受け、横への幅広さと、縦への深さのバランスが良いイベントだったように感じました。

2024.6.26 あだちまさし