朝6時。気温19度。くもり。台風16号の強風域。九州を通り四国沖へ向かう台風の影響で風速10〜15m。
お昼すぎまでゴォーゴォー、ビュービューで山が揺れる中での仕事。幸いに雨がなく普段どおり、汗ばむことなく仕事ができた。
Fさん休みの昨日、今日。産卵状況も好調で鶏の様子を観察しながら鶏舎を回る。暑さが厳しい先月と比べ、私の足取りも軽い。
10月最初の日曜日は「吉部小学校」の運動会。地元のFさん、F井さんには「休んで運動会を盛り上げて下さい」と伝えている。全校生徒27人の運動会を町中あげて応援する恒例行事。
この日はIさんと二人で農園作業をまわすよう考えているので、その手順を考えながら一人仕事を黙々と。
朝早くからタマゴを追いかけて仕事したいのだが、そこは鶏のご機嫌と体調次第。
Iさんの場合、鶏のそれに合わせて、農園へ通ってくる吉部行きのバス時刻にもしばられる。過疎集落へ入ってくる始発バスは土日、祝日は到着9時すぎ。
それに加えて、帰りのバスも少なく14時には農園を後にしなければならない。その間の仕事を頭でイメージしながら採卵を続ける。
ここで仕事をはじめた頃、小学校、中学校、幼稚園が合同で運動会を開催されていた。地域ぐるみの行事なので、市内の小学校とは違い稲刈りが終わる時期が町をあげての運動会になる。
午前は学生プログラムで、午後は各集落ごとの団体競争。随分前になるが、仕事を終え川向かいのお宅の前を通過する時、運動会後に千鳥足で「ウナギ」を抱えて持っておられるご主人が「運動会の掴み取りの景品」と言われたのに目を丸くした。
いつだったか忘れたが、幼稚園は閉園し、中学校は船木中学と統合された。ここ最近は少なくなった小学生を地域あげて応援する暖かい行事だと想像する。
F井さんの集落には小学生一年生が一人。二十数軒が家族総出で午前中は彼の応援。午後から集落対抗で汗を流す。F井さんの集落は集会所で早朝から人数分の手作り弁当を作り、お昼休みは集落唯一の小学生を囲み盛り上がると聞いている。
Fさんの集落に何人小学生がいるか分からないが、27分の1のが甥っ子の「小学校2年生のまぁくん」。昨年は一輪車が上手にだったとメールで報告してくれ嬉しかった。私と同じ年の彼は吉部では若手。積極的に人と関わることは苦手だが、頼まれれば嫌とは言わないだろう。むしろ嬉しいはず。雨天でも体育館で開催されるので、地域の方と深い交流をしてもらいたいと切に願う。
強い風が吹く中の作業だったが10月2日の作業目処が立ち、心が晴れた。
今日も一日ありがとうございます。
あだちまさし。