酒屋で歎異抄


わたしが中1のときご縁があった金光教の教会は、教会長が事業と教職の二束のワラジをはいて事業が倒産して夜逃げした。しかし、信徒総代3名は主不在の教会に参拝し続けた。他の信者は信心をやめるか他の教会に移籍したのに。
しばらくして新任教師がきた。その教会と疎遠になり10数年のわたしがいま気になっているのは、総代3名の信念である。総代はあたりまえではあるけれど教師という「人」を崇めていたのではなく「神」であり、その徹頭徹尾の信心では教師が白であろうが黒であろうが問題ではない。そんな心境だったのではないかと・・・今はお話しを聞くことができない。
井上酒店でそんな話題になり、彼からは歎異抄の解説を聞かせていただいた最後に「足立さんは案外考えているんじゃね」は余分だった。