日別アーカイブ: 2014年8月21日

秋空になった

下関市彦島。いつものお宅を訪ねたら近所のアパートに警察車両が数台止まり動きが慌ただしい。卵を届けた奥さまが民生委員で、警察官と話しておられた。
このアパートの男性は独り暮らしの方(80歳)が、10日以上まえに部屋で亡くなっておられたらしい。民生委員として定期訪問はされていた。
刺青があり、そのせいかもわからないが人付き合いはなく、夜コンビニで年金から買い物をされていたらしい。
先日、NHKテレビで暴力団対策法について報道番組があった。
「組」から抜けさせるためにあらゆる対策がこうじられている。例えば、組員は銀行口座がもてない。子供の学費は事務室に現金を払いに行く。子供は同級生に肩身が狭いかもわからない。
車の保険に加入できない。公営住宅に入居できないなど、社会生活が営めない仕組みを「法律」でつくった。
組から出てカタギで生きる決断を何万人もの組員がした。対策は効果があった。
しかし社会は、小指欠損や刺青には厳しく生活の糧にありつけない。
番組で大阪の組事務所に取材が敢行され、副組長が取材に応じた。組員として生活できない環境になり組を離れた者は、厳しい社会の拒絶にあい、組員であれば法度の「しのぎ」に手を出さざるを得ない。つまり野放しになる。
法律で追い込んで、その受け皿が整備されていないと問題解決にはならないと番組をみて思った。
山口刑務所年頭祈願祭を金光教が奉仕する。以前、わたしは龍笛で奉仕に加わった。
刑務所職員が、出所した日に市内で無銭飲食をして舞い戻っている受刑者も多いと話された。出所した前科者に社会は寛容ではない。受け皿づくりの仕組みがいると思った。

菊川で生後2ヶ月のビーグル犬とっても可愛い「つれて帰らんかね」と言われて少し思案した。農園ビーグルの太郎さんは20年も元気。わたしが世話するには無理。

木曜日の帰り道。天高く秋の空だった。