鬼になった兵士


BS番組、兵士と市民、戦争当日の回想・証言シリーズをほぼ全部録画している。
90歳前後の温和な表情のご老人が、民間人を子供から女まで部落の全員を殺した「戦争とはいえなぜやったのか」と泣かれる。そのことについてのわたしの推察。
南京やシンガポールなど、日本軍の行軍は1日80キロ装備を担いで走るとか、自転車で駆け抜けるとか。食糧の調達が間に合わないから徴発という現地調達の略奪行為をする。内地ならば罪人である。そうしなければ生きておれなかった。その繰り返しで略奪することの罪の意識がなくなり、抑圧された軍規のなかで盗ることが快感になり、個人の欲求を満たすために酒や金品に女性にまで手を出すようになる。
当然、現地民間人は激しい抗日ゲリラになる。ゲリラの攻撃で消耗が激しくなる。ゲリラ掃討作戦では民間人の区別がつかないので大量虐殺になる。その構図はいまでも誤爆という言葉で、アメリカの精度抜群の兵器でやっている。
他国にテロの排除を口実に土足で乗り込み、コーランを焼くとか騒ぐ。だからゲリラの力は強くなる。おたがい普通のよき市民が、憎しみと恐怖の果てに鬼になる。
きょうから新車になった。この車が20万キロ走るのに4年として、わたしの年齢を考えたら不安になる。夕方から床と畳を雑巾がけした。