たくさんの仕事は幸せ


自宅で会議録会社を創業してまもないころ、お金もなかったが、それより仕事がない辛さは身にしみた。仕事がないので若い女子社員はお茶と雑談の毎日。儲けることより安い仕事でもないかと円形脱毛や胃潰瘍にもなりながら「単価は安くていいですから入力の仕事はありませんか」と印刷所や企業を歩きまわった。
連休の月曜日、会社や学校など休みが多く配達は2時間ちかく早くおわった。つまり「ゆとりの時間」ができたけれど、早く農園にもどって日ごろできない気になる仕事をやりたいと思った。早めの夕食をすませて3日の朝刊(毎日)に目をとおしていたら美祢のうどん屋「よしの」が記事になっていた午前3時すぎからつくられるうどんは「つややかで上品は麺とダシは芸術品・・・」と絶賛されていた。毎日元気に働けることが幸せである。