仕事の幸せ

萩を若いとき何度か観光したが笠山でサザエを食べたこと。萩本陣の展望風呂ぐらいの印象しかない。
歳を重ねて「長州」の歴史が少し理解がすすみ、長州に誇りが持てるようになった。
そして萩を歩いたら、これまで見ていなかったもの(歴史)が見えた。歳を重ねると体力は衰えても視野はひろがる。

お借りした金澤翔子(書家)さん作品集を見た。書はさっぱりわからない。今村さんはたくさんの数の塔婆を年2回、近所の寺に頼まれ書かれる奉仕をされる。書家に師事され書道に詳しいから質問した。
わたしは作品の漢字は読めないから絵画のようにしか見る力しかないが、どう見ればよいかと。
それでよい。と肯定していただいた後に、この漢文(たくさん漢字)は、全体のバランスがよい。力のない人が書くと最初からしだいに文字のバランスが崩れてくるもの。
この太い一文字の作品は、起筆(きひつ)から終筆(しゅうひつ)まで筆の入れかたや、筆を運ぶスピード。含ませる墨の量など、いろいろ勉強になります。

卵を配達する仕事は、老若男女あらゆる達人に恵まれる幸せな仕事。