祈りのタマゴ

朝6時。気温19度。くもりのち晴れ。気温と湿度は高めだが日差しがなく、心地よい風があったので気持ちよく仕事が始められた。少しずつ暑さに体が慣れてきたようである。鶏も同様で餌の摂取量が少し安定してきた。

Fさんが休みなので8時まで休まず採卵。この時間で作業場に下ろしたタマゴは50%ぐらい。粗選別を20分ほどして、続けて採卵。9時前からIさんが各鶏舎に給餌する配餌車の音が聞こえ、F井さんが軽トラックで橋を渡ってくる様子を横目に見ながら作業を続ける。

10時前、採卵を終えて選別や出荷作業を本格的にはじめる。この時点で採卵したタマゴは85%。残りの採卵はIさんが、午前中と午後一回ずつ行う。

月曜日、一番初めに取り掛かる荷造りは「島原市手をつなぐ育成会」さまへ発送するタマゴ。事業所で取りまとめ頂いて長年販売してくださる。販売当初よりお客さまの顔ぶれは随分変わったと聞いているが、予約を受け付けた当初より毎週変わらず購入して下さるお客さまも数名いらっしゃる。寿司屋を営んでおられたHさんも、その中のお一人。最近、体調がすぐれないご様子で今年の初めごろ電話でお見舞いさせていただいた。タマゴの荷造りをしながら入院中であろうHさんのことが気になった。

娘さんの「みゆきちゃん」はダウン症。「みゆきが、このタマゴしか食べんとよぉ」と話されると販売の担当者さまから聞いた。これから暑さが厳しくなるが、元気に暑さを乗り越えてもらたいと祈りながら出荷させていただいた。

今日も一日ありがとうございました。

あだちまさし