おいとま頂く

今日は終日、梅雨空。日照時間ほぼゼロ。

梅雨入りしてから中休みが続いていたが、ようやく梅雨らしい天気。湿度はやや高めだが気温20度前後と比較的過ごしやすかった。

この時期、厄介なのが雑草と鶏舎の害虫。どちらも自然に絶えることはない。

鶏につく害虫は2月ころから予防駆除をして繁殖を防ぐ。湿度と気温が上がってくると孵化速度が上がり手に負えなくなるから。

ケージ飼いと違い、日中は鶏自身も砂あびや毛づくろい等するので爆発的に増えることはないが放っておくことはできない。

雨が上がると蒸し暑くストレスが多い時間が増えるので、朝から作業のポイントを伝えてから配達に出掛けた。

配達と翌日の段取りを終え、鶏舎周りの草刈りを始めると草むらに茶色い陰がある。

何かの拍子で鶏が外へ出たのだろうと近づくとウリボウだった。鶏の2倍くらいでサッカーボールより少し大きめのイノシシの子どもだ。

警戒心がなく近づいても逃げない。手の届くところまで距離を縮めると私に気付き、ゆっくりと逃げ出した。

足元がフラフラ、かなり弱っているようだったので、ひと思いに撲殺しようか迷ったが、ウリボウが逃げるのに任せて、しばらく後をつけることに。

そのうち防獣ネットに足が絡まり倒れ込んだので、ネットをハサミで切って「おいとま」してもらった。

衰弱いたので長くはないだろうが、仮に大きく成長したとしても今日の恩は忘れないで欲しい・・・が無理な話だろう。

あだちまさし。