「平成30年7月豪雨」と命名された雨が上がった。
6月末から梅雨前線の停滞がはじまり、7月3日には台風7号が接近、昨日までの長雨で土砂災害の不安を強く感じた。
夕方「梅雨明け」が発表されたが、報道される豪雨被害の状況を見ると心は晴れない。
先週金曜日、7月6日は予定どおり県内東部へ車を走らせた。
農園を出発する前に聴覚障害があるIさんの通勤途中の安全確保をして、いつも通りの最低限の作業指示だけ。
運転中、ラジオは着けず、宇部市役所から入る防災メールとFさんが送信してくる農園の状況だけを頼りに大雨の中、足早に配達をこなす。
前日からの降水予報は殆ど当たっていた。夕方にかけて大雨を降らせる雨雲がかかる予報が気がかりだったが、活発な活動をする前線がわずか東に逸れたので大きな被害が出ずに済んだ。
正午ごろから14時まで、下松、周南市内で降り始めの大雨にあっていただけに、自分だけ安堵することに後ろめたさを感じた。
明日予定していた鶏の出荷も予定どおり。出荷先の福岡県久留米市の工場と週末に連絡がとれず心配したが、さきほど段取りを済ませた。
小倉東〜門司が通行止めだが、ほぼ定刻どおりに出荷出来そうだ。
豪雨被害の状況によっては、今後、どんな支障があるか不安だが、何とか日常が取り戻せそうな気がしてきた。
止まることがない農園の日常が、どれだけ多くの方に支えられているか実感した今回の豪雨。
梅雨明けとともに、しっかりと胸に刻んでおきたい。被害があった地域の方々が一日も早く日常が取り戻せることを心から祈りたいと思う。
あだちまさし。