やっぱり母は偉い


昨夜、母親の話しをうなづきながら長い時間聴いた。どのような事情でわたしがうまれたのかは言わないけれど、その母が30年以上も山大工学部で用務員として奉職し、わたしが見たのは鎌を持って炎天下で草刈をしたり、モップで廊下を磨いたり、トイレ掃除をしている姿。たまには酒を飲んで花札に興じていた。わたしを育てあげることに働き続けた母親に。まだまだ親孝行ができていないことがよくわかった。
話の最後は「わたしの葬式はどうするかね」と言う。あらたまって言わせていただいた「葬儀は世間体ではない。一番親身にまつってくださる人が身近におるじゃないか。京都の娘婿(金光教太秦教会長)にお願いしようじゃないかね」。「わかった。そうしてくれんかね」と安堵したようすにみえた。
父親のことはわからないまま往ってもよい。父と母を立派にあなたはわたしに果たしてくれたことは間違いない。