植物はたくましい


連日の好天で毎朝散水に時間がかかる。種から育てたたくさんの木。小郡町庁舎の改築工事で捨てられる木を「命だから」と取りに行き、現場監督から邪魔だ!帰れ!と怒鳴られながら軽トラの荷台に積めるだけのせた。そんな木に散水しながらいつも思うことは、植えたわたしは木の気持ち、この場所、この方向などわからないまま穴を掘った。
わたしから与えられた場所を生きる場所と決め、懸命に成長する。それに比べて長いあいだ生きているわたしはいまでも愚痴や不満をおもいながらしか生きられない。この木のように運命に黙って根をはる生き方ができるようになりたい。ならねば木に負けている。