母の朝食


朝は冷え込んだ。7時までに食事・掃除に犬の世話をすませて、山口市内配達のタマゴをつんで霜の道を母のもとに走った。食事の世話をはじめてするために。
もう食堂にいっており食べはじめていた。上手に箸をつかいこぼさないからビニールエプロンはつけていない。一番はやく全部食べおえて、押し車で歯磨き場に行き入れ歯を歯ブラシで磨き、トイレに行きカーテンをしめて済ませ、手を洗って部屋までトコトコ廊下をすすんだ。新聞を読みたいというので売店で買ってきた。
昨年のいまごろは幻覚におびえて声をあげ、歩けないので管で小便してオムツだった。そして介護度は5と認定された。このまま悪くなり最後をむかえるだろうと覚悟をしていたから奇跡の回復である。いままで一度もわたしに言わなかった、わたしを認知した男性の名前を言い「帰りに寄ってお金をもらえ」と。このあたりは?だが母の回復力にわたしまで元気がでた。
農園の屋根に客布団を干した。牧君たちが近々泊まってくれる。呉明美さんからかわいい便箋で丁寧なお礼状が届き気持ちがあたたかい1日になった。