小鹿田(おんた)焼き


天領日田ICから中津方面に出ると15分ほどで小鹿田に着く。最初に偶然訪れたのは30年ほどまえ。5~6軒の窯元が300年以上、有田焼のような豪華さはない。飾る器ではなく使う器の美しさをつくる。誰の作品ではなく窯元全部を小鹿田と言う。
水車の水を巨大な餅つき機が数台、臼の粘土を休まず叩いて音を谷あいに轟かせる。うちの茶碗は手作りですから、柄と大きさは揃いません。と売り子のばあちゃんが言う。よい品物は大量生産はできない。有田焼を訪れたとき「この絵つけでスカーフをつくり銀座で売っております」興ざめだった。
興ざめというと、今年はカメ虫がたくさんいる。先日は湯船に浮いていた。今朝からずっとカメ虫の臭いがするので、わたしの衣服におる予感。案の定夕方シャツを脱いだら飛び出したのはカメ虫だった。
老犬は小便のあと粘液が出る。顔から出る膿に朝夕の治療に時間がかかる。食欲があるからありがたい。わたしができることをやり尽くしておくりたい。