母の宝物?


カボチャの菓子を「おいしいね」と食べ終わった母が「これを、届けてくれんかね」と差し出した。届ける先は記憶にないわたしの父親。届けるものは、2年前に家内が京都の土産に母に渡した手拭い「持って行くから」と頼みこむ母に返事をしたら笑顔をみせた。
病室にある母の持ち物はバッグひとつ。中にはティッシュや着替えがある。その封をしたままの手拭いは母の宝物かもわからない。
先日、浪花の荒川さんからいただいた「くじら組(山本一力)」を読みはじめた。舞台は山本一力出身地の土佐。くじら漁師がおお酒呑んで土佐弁で男を競う。文庫本400ページは一気に読めそう。
「土佐の女はハチキン」といまでも表される。その意味は「男4人分の働きをする豪快な土佐の女」とわかった。山本一力おもしろいぜよ!