母は上機嫌


奥さまを亡くされた山口市内のお宅に配達の足は重かった「喪中」の張り紙が玄関ドアにあった。数年前に嫁に行かれた娘さんが出てこられお悔やみを申し上げた「母の母が90歳で健在でした」さぞ悲しまれたことかと推察して胸がいたかった。ご主人は不在だったが相当ショックで、娘さんはしばらく実家で生活するらしい。
周南市から母の病院に行った。洗濯物を預かり「家を新築したから近いうちに帰ろう」と言った。あす午後から内覧会(来月1日から母がお世話になる介護つき新築施設・ひとり部屋を借りきる)。「あんたは甲斐性があるね」と喜んで「もうしばらく生きておりたい気持ちになった」と微笑んだ。わたしを精一杯育ててくれた母にはそれ以上ぐらいの感謝をしなければならない。