きょうは寒かった

人の話しには、その道の人しか知らない世界があり、本も面白いが身近に「なるほど!」とうなずける語り部ばかりである。

先日、牛の「みいちゃん」をとおして命を考えた話題を今村ご主人に話した。
ご主人(いま70歳)が子供時代、自宅に農耕に使う牛がいた。そこそこ太ったころ「博労(家畜商)」が若い牛を連れてきて交換する。さらに現金も置いていく。仲良く遊んだ牛が三輪トラックにのせられたらモーモー鳴いて涙をながした。今村さんも泣いた。2〜3日過ぎたら博労が肉を少し持ってきた。泣きながら食べた肉はうまかった。
奥さまが口をはさんだ「だから主人は、テレビ番組でも肉がかたいとか文句を言う場面があれば、食うな!と本気で怒ります」
食肉の物語を知っているからだろう。

小野田市。読売新聞販売店。
「基本、左まわりです」とは、配達順路は左折を原則にコースをつくる。右折は対向車と接触する。あるいは信号待ち時間になる。左折は配達の効率と安全につながる。

タマゴを配達しながら、配達先でわたしの知らない世界を語ってくれるお客さまが多く、わたしは「きょうは何があるか」と朝のスタートまえにおもう。