沖縄祈念の日


沖縄戦没者のご遺骨収集奉仕には復帰直後から何年も通い続けた。
糸満の鍾乳洞の壕(ガマ)は終戦直後から地元の人たちが収骨をされており、珊瑚礁と不発弾がゴロゴロした薄暗い山野でたくさんのご遺骨と対面した。猛毒ハブの危険もあった。
沖縄戦終結祈念日のきょう「金城サチ子」と三角定規に刻まれた名前とともにわたしが掘りあげさせていただいた子供の完全一体のご遺骨に慰霊の気持ちをささげた。子供が戦火に追われて摩文仁まで追いつめられた。1平方メートルに6トンもの砲弾が炸裂した。まさに鉄の暴風雨。
どんな事情があるにせよ、戦争で解決するという愚かな道に進んではいけない。