ダルマヤ

宇部で「だるまや」と言えば「うどん」

中央町にあった「だるまや食堂」を思い出す人が多いことと思う。

私も小さい頃、バスに乗って、たまにの祖母との買い物の昼食は決まってココのうどんだった。何を買い物したかは憶えていないが食堂の記憶だけは鮮明である。

一人で出歩くようになっても昭和の雰囲気が漂う食堂はいつも目に留まっていた。ドアのない店先には、いなりや巻き寿司が並ぶショーケース、その隣には看板ばあちゃんが座っている。

まわりの街並みが移り行くなか、長年、同じたたずまいの食堂は私たちに安心感を与えてくれていたが、5年前、隣接店の出火により全焼し、60年の歴史に幕を閉じた。

そんな歴史ある食堂のように「長く続いていくお店にしたい」と願いを込め、店主の上田麻樹さんが今月、宇部市中央町にオープンした「ダルマヤ」さん。

農園のタマゴを使った料理をメニューに加えて下さるとのことで、夕方、サンプルを持って打ち合わせをさせていただいた。

落ち着いた雰囲気のバーカウンターがある店内は、あまり人には教えずに独り占めしたいようなお洒落な空間だった。

タマゴを通じて、私どもも長いお付き合い、お引き立ていただけるよう心からお願い申し上げます。

あだちまさし。

○お酒とカフェ 「ダルマヤ」
 宇部市中央町2-2-12
 0836-34-6820