白飯300グラム

冷たい風と小雨、かなり肌寒い農園作業を終えて配達に出掛けた。

山口フジの配達を済ませてセルフスタンド。給油中に山から吹き降ろしてくる風が猛烈に冷たい。盆地なので山との間には遮るものがない。

スタンドの店員に「ぶち寒いねぇ」と話しかけると「このあたりでは鳳翩おろしと呼んでます」と初めて聞く単語で返答があった。

「鳳翩おろし」と言われると吹き付ける風が一層冷たく感じ、聞くんじゃなかったと後悔する。

湯田温泉街を抜けて、開店前の「野菜工房」へ納品。

県内各地から開店前に有機野菜が宅急便で届き、店内で陳列をする店員さん、こだわり食材を使った弁当づくりをする店員さんが忙しく働かれている。

慌しい店内を取り仕切るのは「野菜のソムリエ」山本店長。忙しそうだったが朝の挨拶と最近の話題。

「今日の弁当はボチボチだけど、明日の朝が大忙し」とソムリエ店長。

レノファ山口から試合遠征の移動中に選手が食べる弁当の受注が入っているようである。日曜日は栃木SCとアウェーゲーム。

栄養管理をするトレーナーから細かい注文が入り、一人当たりの分量なども指定があるそうだ。

選手一人あたりの白飯が300グラムらしく、いつもの容器では間に合わないので大きな弁当箱を用意して栄養満点の料理の数々が詰め込まれる。

「もちろん、しんあい農園のタマゴもゆで卵にして入れますよ」とのことで、意外なところでJリーガーと接点が出来た。

3月11日(日)。J2リーグ第3節 VS 栃木SC戦は栃木グリーンスタジアムで14時キックオフ。

山口県産こだわり食材をタップリと詰め込んだ「野菜工房特製弁当」で胃袋を満たした選手の方々が活躍する姿が楽しみである。

あだちまさし。