オズが亡くなった


前の仕事のとき、小郡の岩城奥さまから「リタイアした盲導犬、それも病気で末期の命を昼も夜も働いて治療費を稼ぐ女の子がいます」と聞いて私の会社で犬同伴で働くようにお願いしたのは徳重さん。初出社までに犬は亡くなった。
次に彼女は腰骨が悪く盲導犬になれなかったオズを引き受けた。車の助手席を外してオズの席にした。その愛犬がきょうの昼に他界したとメールが届いた。
徳重さんの悲しみが伝わる。けれども、あれだけ愛されたオズだから悔いなく往ったにちがいない。