奇跡の生還


15歳で満州開拓義勇隊に志願し、昭和17年3月3日、小野田駅を発ち下関から釜山、さらに列車で満州に行き、畜産や耕作をして帰国されたお二人が午後から来園。2時間あまり当日の体験談を話された。
わたしは2度内蒙古を旅したことがあり尋ねたいことはたくさんあった。
満州現地の人々とは友好的だった。衣食住は保証され1年に10円ほど現金では支給されない貯えはあり、切手などはその金がつかえた。
終戦前、ソ連との不可侵条約を信じて関東軍は南部戦線に移動し、満州には義勇軍しか残っていなかった。お二人がいま憂いておられることは、日本が栄えていくためには、いまの世相では心もとないと。
15歳で志願して日本のために私を捨て公に生きたお二人に敬意の握手をした。