ここのうどんは最高!


昼は美祢の「手打ちうどん・よしの」に決めて配達に出た。香川県から仕入れたうどん粉を朝4時から4時間かけて打ち。ふた晩寝かせて3mm×3.5mmに仕上げる。ダシは利尻昆布・いぶき島のいりこに花がつお。わたしは一度煮こんだゴボウを揚げる「ごぼううどん」のファン。鶏飯オニギリ2個にはうまい漬物のおまけもある。念願かなって食べているとご婦人がふたり来店「テレビで観ました。テイクアウトを2食お願いできますか」。クソ真面目そうな主は家庭でつくるレシピを忙しい時間にクドクドと説明している「麺はおお鍋で水は何リットルで、煮る時間は10分と何秒・・・ザルでお湯をきってほしいけれど家庭では無理だから・・・」など自分が丹精こめたうどんをおいしく食べてほしい気持ちが店全体に伝わった。ツユも添えて帰ろうとするそのお客に「きょう食べてくださいよ!」と追い討ちの言葉までかけた。朝4時から働くと営業時間は11時から3時が限界。それでもあとしまつで5時ごろまでご夫婦はお店で働かれる。儲かるのかと尋ねたら「儲からんけれど、本物のうどんを楽しんでいただきたい」と。