気持ちよい謎解き


黄栄作さんの兄、黄正吉さんをわたしは敬愛の気持ちで「将軍様」と呼ぶことがある。人の話は聞かず持論をどんどん展開されるのが将軍の由来である。とくに歴史や経済になるとエンドレス。しかし、その話しはわたしが知らないことばかりで楽しみという一面もある。なにを言うかでなく、なにをやったかが大切と批判的な気持ちもある。
きのう新刊をさがしに厚狭の書店に立ち寄った。作業服に汗をにじませ、頭を派手なタオルで巻いた男がいた。横からみると将軍様。しかしタオルでトレードマークが確認できないし、あのダンディーが作業服はなかろうと思った。
きょう栄作さん奥さまに配達に行きそれを話題にした「お兄さんが小野田の墓をお掃除に行かれたと思います」と、あの男は将軍様だと言われた。炎天下の昼間、作業服を汗で濡らして墓掃除。その帰りに書店に寄られた姿は、言うことも、やることも一致です。
よい姿を見せていただいた。