母の手続き


母の入院が1年3ヶ月も経ち、入院した病は完治した。しかし入院生活のなかで足は萎え、認知症もすすんだ。自宅介護は困難と思われ、かねてから連絡していた介護施設を午後から家内と訪ねた。月々10万円ぐらいの費用。病院も併設。自宅から近い。お願いする気持ちで説明をきいた。予想どうり延命治療の確認まであった。
きのう美祢で数日まえに主人のご葬儀をされたばあちゃんが目を真っ赤にして「じいちゃんよりわたしが先にいくのはいけんと思った。その意味ではありがたいが、亡くなるまえに栗が食べたいと言うのに医者からとめられて…自宅にもどりたいと泣いたがそれもしてやれなんだ。なんでそれがしてやれんかったか悔いがのこるんじゃ」。
わたしは「いまはどうしたら母も私たち家族も悔いが残らないかがわかりませんから、そのときご相談させてください」とお願いした。周防灘が眼下にひろがるこの施設で母が幸せになれるような、悔いがのこらないようにしなければ。