小野田寛郎さんの言葉


陸軍中野学校を出てルバング島に諜報活動命令で赴き、終戦から29年の歳月を命令どおり行動された番組をみた。朝鮮戦争にベトナム戦争で動くアメリカの戦艦や航空機に、日本は負けていないとジャングルでおもった。
片方の鼓膜は蟻に破られている。寝るとき耳にセンをしておけば蟻ははいらないが、物音に警戒するためにはしなかった。戦後フィリピン軍と何度も交戦し相手を射殺した。
日にちはほぼ正確にカウントしており正月には神仏に手をあわせた。この部分がわたしには印象的だった「神仏には手をあわせるが頼らない」生きることは、集められる最大の情報を収拾して分析し自己責任で行動に移す。運を天にまかせることはされなかった。
家族の呼び掛けには応えないで、その後に当日の上官から任を解くという命令で帰国され、いただいた義援金はすべて靖国神社に献納し、借金をして1年後にブラジル開拓に挑まれ、苦労のすえ牧場経営は成功された。なんと男らしい生き方かと感動した。