胸が痛んだ


8時まえ、母の朝食に間に合った。広い食堂に大勢の患者さん。ここは特に高齢者のフロアである。テーブルは4人。母のそばに椅子をおいて会話を交わしながら食事はすすむ。
母の隣の男性は動きも表情もしっかりされている。正面でビニールエプロンをして手も口も動きにくいおばあさんに「はい野菜。つぎはニンジン」とおばあさんのスプーンに野菜の煮付けをのせたり、お茶を飲ませたりされ、わたしもこういう立場になったら周囲のお世話ができるようになりたいと思った。
突然お世話の年配白衣が「食べることもリハビリですから!人の世話はされませんように!」と大きな声で男性をたしなめた。反論はしないで食事を中座され食堂を男性は出た。白衣の言葉の意味はわかった。しかし男性もおばあさんも周囲も不愉快になる。
歯磨き・トイレと毎日のコースを押し車で移動して、ベッドにもどったら新聞を買ってくれと言い。袋からクシをだして白髪頭をなでた。話すことはやはり陛下になるけれど元気をとりもどした。
今夜は神戸避難所のボランティア仲間、宮崎弁の牧君と仲間。西君に藤野先生が夕方きてくれる。猪肉料理を家内がつくってくれる。