セミの幼虫さびしいか


浪花の荒川さんからいただいた、たくさんの山本一力作品「司牡丹」を今朝読み終えた。江戸から土佐を舞台に酒にまつわる人たち(主に4名)。どう決着がつくのか楽しみに読んだ。最終章の4~5枚で全部の糸がほどけ気持ちのよい余韻があった。司牡丹を販売している井上酒店にこの本はもらっていただいた。
で、井上さん日本酒のうんちく「日本酒は暑さ大敵。日のあたらない冷蔵庫に置く。そうでないと酒はどんどん劣化する」わたしはサンパウロで日本酒を買ってホテルで飲んだら変な味だった。あくる日、日系人にそれを話したら「船で赤道をこえるからです」と説明された。
ラジオで「子どもなんでも相談」が始まった。配達ではじめは聴けなかった「セミの幼虫は5年も土のなかでさびしくありませんか」幼い女の子がたずねて回答者は困った。やさしい心にふれて嬉しくなった。
きょう20日でまるまる11年の農園暮らしになった。元気に働かせていただき幸せ。山本一力これから「研ぎ師太吉」を読ませていただこう。帯には(誰にでも、きらりと光る、過去がある‐太吉、ひとり者)