山本一力おもしろい


児玉清さんの書評で、読んでみたいとはじめて買った山本一力は「まとい大名」江戸にどっぷりつかる楽しさを知った。
浪花寿司の大将から10数冊の一力をちょうだいした。すぐに「司牡丹」を読み。いま「研ぎ師太吉」の最後をすすんでいる。浪花の荒川さんがたくさん読まれたワケは、どの作品にも料理の極意が詳細に調べあげて活字になる。料亭料理から庶民のうどんまで。その裏付けとして魚や野菜に加えて包丁の扱い砥石の選び方までも。砥石は嵯峨産は刀剣磨ぎ師が使い高価であるから包丁磨ぎでは使うことはまれ。
先週、浪花の配達で荒川さんの一力は料理でしょうかと尋ねた。図星だった。会話を重ねて砥石になった「浪花で嵯峨の砥石使っています」と言われた。ローソクのおおきさ別に燃える時間と明るさに一本の金額までわかる。旬の料理と江戸庶民の文化が本をあけたらひろがる。
日曜日の草刈りを3時間やった。