牧君から便り


神戸避難所に大型バイクで牧君は手伝いにきた。バリバリの宮崎弁。童顔に似合わない太い腕はマグロ船で鍛えたと知った。それ以後、兄弟のようなお付き合いをしている。まだ独身。彼が原発労働に行くのは金ではないことはわかる。心配でメールしたら返信があった。彼の許しを得て日記に掲載。
◆質問にお答えします。わたしの作業は一号建屋内いで線量の高い場所、線量の高いガレキなどに鉛でできた1メートル×30センチの板をかぶせて線量を封じ込める仕事です。後は淡水化のホース類の段取りです。
食事の件ですが20キロ以上離れた場所に事務所があります。一度原発内に入ってしまえば戻るまで食事ができません 原発内では休憩所にパンと冷たい物がありますがそこにはトイレがないのです一度出入りするだけで着ている物を全部着替えなければいけません。個人差がありますが、綿手手ぶくろ一枚ビニールの手袋四枚それだけでも準備に時間がかかります。
食べ物を持ち込む人は一割です、みんな怖いのでしょう作業が終わって事務所に帰って食べますが朝7時に事務所を出て、帰ってくるのが2時ぐらいです!今日は三時半でした。