強風の土曜日


7時に風雨のなかを長靴と雨具の完全装備で配達に出た。美祢東ICから萩道路(無料)に入ったが高所を通過するので車が飛ばされるほど横風がありこわくて次で出た。湯免温泉にくだる道では日本海から音をたてて風が吹いた。竹や雑木が折れて道路に散乱していた。
大粒の雨にタマゴを濡らさないよう大谷山荘に運びこみ、美祢から山口市を経由して、椿峠をこえて周南市に入った11時ごろから雨は止み暑くなりだした。車をとめて着替えをし靴も履き替えた。
刻々と台風災害がラジオからながれる。奈良県十津川村で老人が倒壊した家屋で亡くなられた。ここは秘境ではあるけれど、昔から農民は武士でもあり、歴史が動くときには必ず戦いに行き、その代償として税を免除された。免除されなければ生きられない過酷な秘境である。いつか訪れたいと思っていた。災害で村の名前を聴いて胸がいたんだ。
夕方、農園にもどったらわたしが採石をまいた道に雨水の溜まりはなくよく排水できていた。