牧君から宅配届く


配達に出るまえ、イチジクを食べやすくして家内がクーラーボックスに入れてくれた。午後、母を訪ねて食べさせた「うまい」を連発した。汚れた下着を預かり「また来るから」と握手でわかれた。
夕方、農園に戻ったら重たい宅配段ボールが届いた。送り主は牧君。彼は福島原発1号機で、決められた線量限界まで作業した。そのとき食べたり飲んだりしたものを「安全ですから食べてみてください」大塚ボンカレー・牛丼。それとレトルト秋田こまちご飯。現場でそれをあたためるヒートパックのセットがあり、それで空腹をおさえて作業する。
国難という事故現場では、暑い防護服を冷却剤で冷やしながらカレーを食って命をはっている。過酷な作業だけに飲み食いぐらいは改善してほしい。この事故が中国であったらなら黄砂とともに日本列島に放射能が降る。明日からこの食品を食べさせていただこう。
今夜は録画「ただ一人「おい」と呼べる君へ 城山三郎亡き妻への遺稿」を眠たくなるまでみたい。