氷点下でも汗が出る


約350羽の鶏が1年半生活した鶏舎をあけて若鶏を入れるまでの期間1ヶ月。この間に大量の散水を床にして小型耕運機でかき混ぜる作業は、それまで乾燥していた糞やこぼれた餌や羽に水分があたりアンモニア臭などものすごい悪臭がはじまる。それが発酵がすすむと温度もさがりいい臭いになる。そのころには羽などは土に分解されている。自然の力をまざまざと感じる。今朝は最高の悪臭だった。
5時半、マイナス1度の外気のなかでも発酵した臭い湯気がモクモクと立ち上る。そのなかにマスクをつけてはいり耕運機を走らせて、これ以上の発酵をうながす作業をした。ゴム長の靴底が熱であつくなり、ときどき外に出て深呼吸しながら凍りついた草で靴を冷やしながらの仕事。これを朝やるワケは、夕方やれば鼻が覚えているアンモニア臭でご飯や芋焼酎の味までアンモニアになる。それを体験したから朝になる。たちのぼる白い湯気は遠くから見れば火事の煙のように見えるだろう。毎月一度は経験する農園行事である。
10時に山口配達に出る前に、臭いをとるために頭をお湯で洗って服も着替える。明日の朝はどんな臭いになっているか楽しみである。