フェードアウトで


人生を振りかえることが多くなったのは歳のせいかもわからない。若いときから、受けた刺激に反応して旗をふる。しかし根気がないので、別の刺激に反応する。そんな頓挫の連続だった。
旗をふると同調しない人や反対意見をいう人と背中合わせになる。大勢の仲間と別れてきた。その反省を数年まえから考えている。東北支援の酒企画を、旗を振らずにひとりでやりぬいた。ひとりだから意見のちがいはなく効率は悪いが後味はよかった。
きょう携帯電話の着信は、朝の松村御大と夕方の栄作さんメールのふたつ。世捨て人ではないけれど、じっくり一人でやることが、わたしの人生に足らない部分であり、これから取り組まなければならない「仕上げ」。