ふつうは秋から冬にかけて出てくる臭いカメムシがいま大量発生。毎日部屋に夕方もどるとガラスやカーテンに１０匹以上はいる。最悪の経験はカメムシ風呂。美祢の山奥集落でも大量発生「今年は天候が荒れる」とご老人が長年の体験からそう言われた。もう一人のご老人は昔は製薬会社勤務で、混ぜる薬の原料は味で判断したが機械が発達してそれはタブーになった。
わたしは床波港に以前釣り船を係留していた。天気予報では山口県西部地域の予報で、わたしが釣りに向かう宇部空港沖の風がどう変わるかは、港で作業しているご老人に聞いていた。老人はぐるりと見回して「昼まえから東風が強くなる」と言えばそのとおり。
有機農法の知り合いは科学的な土の分析より、土を口に入れて是非を確かめていた。
便利な機能は山ほどあるけれど、それに頼れない事態になったときでも最悪にならないだけの力は身につけたい。昔は知り合いの電話番号ぐらいは頭にあったが、いまは自分の番号も覚えていない。
晩酌しながら農園そばの釣り人を眺めているが、おおきなバスがさっき釣れて歓声が聞こえた。