紙面に考えさせられ


作家 保坂正康さんが「昭和のかたち(6月4日)」と題して毎日新聞に、東条英機がそれほど悪いかと、東条の秘書官、部下、同僚、家族に一般兵士まで2百名近くの取材をされた。その取材で虚言を弄するタイプ。特攻隊員だと装ったり、戦地をごまかしたり、尋ねる側の知識に応じて話を作る。この部分に考えこんだ。
政治資金についてグレーのまま。原発事故責任もそうである。真実を知っていても、問う側の技量を見定めて逃げようとする卑怯な政治家と戦地を偽る証言者がわたしには重なる。
小倉のタウン誌「雲のうえ」は、小倉の人物像を毎号約30ページ変型A4判に数名、よい写真と文章で登場させる。収入の広告はあるけれど小さい。小倉の人物短編集である。来週水曜日。NHKラジオ9時過ぎからの「すっぴん!」でこのタウン誌が紹介される。ぜひ聴きたい楽しみ。