太郎は地域で愛されて


愛犬の太郎(アメリカンビーグル9歳♂)は、猪ワナにかかり2日間もワイヤーで前足が傷ついて3本足で戻ってきた。マムシには2度も噛まれた。放したら遠歩きをして、一度はパトカーが農園にきて「犬は放さないように」と注意をされた。地域では人気ものらしく来られる人がほとんど太郎をご存知である。
配達から戻り農園の橋を渡るとき、おばあさんが杖をつきながら雨の中を農園にむけて歩いておられた。車から傘を出して「タマゴはいくつかね。ここで傘をさして待っておってください」と立ち止まらせた。タマゴを持って橋までもどったら、タマゴ代より300円多くくださる「いつも太郎のおやつ代をあげているから受け取ってください。雨でなかったら太郎に会いたかったのです」と。それだけ太郎が愛されているとは知らなかった。お金はお返しして「また太郎に会いにきてくださいね」とお礼をした。つかってほしい傘は杖があるのでつかえなく、雨の中をぼとぼと歩いて帰られた。