犬も歩けば


読書家の「よしの」さんに聞くと、たいがいのことは解決する。石橋湛山を簡単に教えてほしいと尋ねたら。戦前を代表するリベラル派言論人。太平洋戦争のきっかけになった、日本が中国から撤退する条件をアメリカが要求した「ハルノート」をも、撤退してアメリカと経済面で手を組むことだとあからさまに肯定した。軍部の圧力のなかで堂々と。第一時吉田内閣で蔵相。とサラリと教えてくれた。ついでに「犬も歩けば棒にあたる」江戸時代、犬は放し飼いだった。犬が店先に来ると追い払う棒がどの店先にもあり棒でたたかれた。さすが読書家。
森山清くんの両親は亡くなり、異母兄弟しか宇部にはいない。養子として金光教の教会に腹を決めてはいっただろう。10年ぐらい前に一度電話があり「声を聞きたかった」掃除仲間の松村御大が仕事で近くに行くから会おうとハガキを出したら「事情で会えません」と返事があった。わたし自身、金光教と距離をおいているから彼の立場を思うと連絡もはばかられる。一計をめぐらして会うようにしたい。年内に。