ぼつぼつの営み

お届けするタマゴの数は毎日変化がある。
就職や結婚などで家族が減ったとき。医者からコレステロール値を改善するためにタマゴの数を指導されたとき「今回で終わりにします」と理由がわからないときもある。
きょうは下関市内から偶然おふたりの方から「配達してください」と連絡をいただいた。彦島の方は、友達からひとパックいただき美味しかったから。菊川の方はご近所の知り合いからすすめられた。
美祢の奥で大型猟犬と生活をされるおじいちゃん。体力が衰え「今年は猟はせん」と言いながら、農家にイノシンやシカの駆除を頼まれ、今年もゴソゴソ猟の用意をはじめた。きょうで4回会うことができなかった。タマゴはいつもの場所に置いた。それからしばらくして農園から電話が着信「4回分のタマゴ代を支払いに来られました」美祢から細い峠越えをされわざわざのお支払いに嬉しくなった。
農園のタマゴはお客さまからクチコミで長年かかって、増減を繰り返しながらじりじりと数が増えてきた。対面販売なので人間関係も生じてくる。
ぼつぼつ歩んでいる実感。